大津司郎ウェブサイト、アントールドフロントライン。アフリカの地平から世界を開く。

活動報告

2006年8月

マサイマラ、ヌーの大移動を追って/ヌーの川渡りを見るツアー

織田さんのロケを1日前倒しにしていただき、キガリからケニヤの首都ナイロビに急いだ。明日(8月19日)はツアーのお客さんをエアポートに迎えに行かなければならない・・・・。

このツアーをはじめてもう14回目(14年目)になる。何故こんなに続くのか、それはやっぱり、ヌーの大移動と川渡りが物凄いスペクタクル、究極の野性のドラマだからだ。これを見ずして、アフリカの自然は語れない・・・・そんな気持ちにさえなる。

毎年、参加者は10人を越えるのに、何故か今年は6人と少なかった。移動は2台のランドクルーザーに分乗(多い時は4台にもなる)、動物を探す。メインは川渡りなので、場合によっては2時間、3時間と川岸に張り付いて渡りを待つ。そう簡単にヌーたちは飛び込んでくれないのだ。あっという間に時間が経つので、車の中でするランチも多い。1台に3〜4人とスペース的には楽だ。目の前のマラ川にはカバやワニがうじゃうじゃいる。ヌーにとって激流を渡ること自体大冒険だ。でもかれらは毎年毎年、南のセレンゲティからやってきて、川を渡り、新しい草を求めて移動してゆく。8月が渡りの最盛期であるが2ヶ月ほど、マサイマラで草を食べて過ごし、再び10月〜11月にかけてセレンゲティに帰ってゆく。これを毎年繰り返している。これをヌーの大移動と呼び、草を求めて1000キロ以上は旅をしている。今年は水が少なく、やや迫力に欠けたが、それでも乾燥している分埃が物凄く、違った迫力を味わえた。03,04,05年はマラ川の水量が多く、また渡るヌーの数もハンパでなく、そのスケール、命懸けのジャンプと泳ぎに圧倒されまくった。中にはワニに襲われるヌーもいたが、ワニにとっても必死に泳ぐヌーを激流で補足するのは容易ではない。ただ子供が殺られる確立は高いようだ。たまにだが目にすることもある。

何度見ても圧倒され、感動する大自然!、アフリカのドラマ!是非一度皆様も来てください。待ってます